どのくらい飛びそう?
2021年花粉飛散量の傾向
2021年春のスギやヒノキの花粉量は、例年よりやや少ないものの2020年春より多くなるでしょう。
2021年シーズンの花粉飛散量の予測
花粉を飛ばすスギやヒノキの雄花は6月前半から成長を始めます。
2020年の6月前半は前年より日照時間が長く、かなりの雄花が成長を始めました。
そのため、全国のスギ雄花は前年より多くなっています。
しかし7月が記録的な冷夏、日照不足になったために成長できなくなった雄花もあります。
このために2020年春より花粉は多くなりますが、例年よりは少ないでしょう。
2021年の花粉対策
例年よりはやや少ないものの、大半の地域でシーズンを通して2,000個/cm²(とても多いレベル)を超えて花粉が多くなる見込みです。
その他の地域も花粉はやや多いでしょう。
2020年春に症状が軽かった人も油断せずに早めの予防対策をとってください。
花粉を防ぐ方法はマスク、メガネ、帽子、手洗いなど新型コロナウイルス感染症対策と同じです。
2021年の傾向と対策
例年飛散開始日は2月中旬になる地域が多いのですが、それ以前に既に花粉症の症状が出て受診される患者さんがいます。
これは飛散開始日前にも極少量の花粉が飛散しているため、敏感な人はそれに反応して症状が出てしまうためです。
症状がいつから始まるかは個人差が大きいので、自分が毎年いつ頃から症状が始まるかを把握しておき、その年の花粉の飛散開始日が早いか遅いかを加味して、服薬やマスク等の予防を始めることが重要になります。
1月の花粉をマスクなどでブロックしておくと、そのシーズンの症状を軽くできる可能性がありますので、今年は天気の良い日にはソーシャルディスタンスが確保できる郊外でも、マスクを着用するのが良いと考えられます。
ピーク時に受診してくる患者さんは症状が強く出る人が多くなり、多種類の薬を使うことが必要になります。
症状が出てすぐに治療を開始すれば、少ない薬で症状を抑え込むことができますので、早めの治療を心がけるようにしましょう。
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